インフルエンザについて

(1)インフルエンザとは
インフルエンザは飛沫感染(唾などの呼気)によって晩秋から春一番が吹く春先までの間、日本各地で流行します。 典型的な症状は、突然の全身倦怠感を伴った高熱と関節痛、筋肉痛などで普通の風邪に比べて症状が強く激烈である事が特徴です。 このために子供や高齢者の方に感染すると肺炎や気管支炎、脳炎などを合併する事もあり決して軽い病気ではありません。

(2)予防について
流行前にワクチンの接種を受ける事が最も重要な方法です。(ワクチン療法は世界的に認められた予防法です) その他は、手洗い、うがい、マスク、栄養、休養、室内の加湿、殺菌、人混みは避けるなど判りきった事ですがウイルスに対しては十分、効果があります。

(3)ワクチン接種について
インフルエンザの予防接種の時期は流行期に備えて12月までに終了すると効果的です。 理由はワクチン接種から約1ヶ月しないと抗体価(ウイルスをやっつける力)が上がってこないからです。早すぎても無駄に終わるし、逆に流行期に投与しても間に合いません。 SARS(重症急性呼吸器症候群)などウイルス感染症の流行も視野に入れ、症状の似ているインフルエンザとの鑑別からも予防接種をお勧めします。